政府は27日の閣議で、近藤正春内閣法制局長官を退任させ、後任に岩尾信行内閣法制次長を充てる人事を決定した。発令は同日付。近藤氏は安倍政権当時の2019年9月から法制局長官を務めた。岩尾氏は検察官出身。
内閣法制局は憲法解釈や政策を巡る法律問題への見解を示し、内閣を法制面で補佐する機関。サイバー攻撃に先手を打って被害を防ぐ「能動的サイバー防御」導入を巡っては憲法21条が規定する「通信の秘密」など現行法制との整合性が課題で、岩尾氏の手腕が問われる。林芳正官房長官は27日の記者会見で、起用の理由を「豊富な知識と経験を有しており、適任であると総合的に判断した」と説明した。
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