政府は27日、脱炭素社会の構築に向けた施策を検討する「グリーントランスフォーメーション(GX)実行会議」(議長・岸田文雄首相)を首相官邸で開いた。斎藤健GX実行推進担当相は、年末に取りまとめる国家戦略「GX2040ビジョン」のたたき台を示した。たたき台には、再生可能エネルギーや原発といった脱炭素電源へ事業者が投資をしやすくなるための環境整備など、論点となる10項目が列挙された。
岸田首相は、「GXへの取り組みは国力そのものを左右する。取り組みを不断にバージョンアップし、迅速に実行していかなければならない」と述べた。
同会議では、経済産業省や環境省などが、GX関連投資の促進策として、2025年度予算概算要求で1兆2000億円規模を要求することも提示された。次世代太陽電池や洋上風力発電設備などの供給網構築に2555億円を求める。
GX実行会議で発言する岸田文雄首相(左から2人目)=27日午後、首相官邸
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