自民総裁選 麻生副総裁 河野氏応援もほかの候補者支援も容認

自民党で唯一存続している麻生派が27日研修会を開き、麻生副総裁は総裁選挙に立候補を表明した河野デジタル大臣について「同志としてしっかり応援していきたい」と述べました。

一方で、派閥の所属議員がほかの候補者を支援することも容認する考えを示しました。

派内には、河野氏を一致して支持すべきだという声があるのに対し、ほかの議員を支援する動きもあり、麻生氏としては双方に配慮したものとみられます。

また今回の総裁選挙で、河野氏は収支報告書に不記載があった議員には不記載額と同額を返還するよう求める考えを示し、旧安倍派出身の衛藤征士郎・元衆議院副議長は「不明瞭なお金ではない。非常に違和感を感じる」と反論しました。

旧安倍派は派閥の解散を決めていますが、先週、稲田幹事長代理や西村明宏・前環境大臣らおよそ20人が都内のホテルで会合を開いたのに続き、28日も中堅・若手が研修会を開く予定です。

混戦の様相が強まる中、ほかにも解散を決めた派閥の議員が旧派閥単位で情報交換を行う動きが出ていて、投票行動にどう影響するかが焦点となります。