選挙区の有権者に秘書らを通じて香典を配った公職選挙法違反や政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いで東京地検特捜部の捜査を受けている堀井学・衆院議員(52)=自民党離党=が28日、議員辞職する意向を表明した。
堀井氏は同日出したコメントで、自民党派閥から還流された政治資金パーティーの収入について「多額の不記載が発覚した」と説明。さらに「公選法に抵触する香典持参も発覚した」とし、「選挙民の皆様から託された一票を踏みにじる結果となった。次期衆院選への不出馬宣言だけでは不十分であるとの結論に達し、議員辞職することを決意した」と明らかにした。
自民党派閥の裏金事件では、所属していた安倍派から5年間で計2196万円の還流を受け、政治資金収支報告書に記載しなかったとして党の役職停止処分(1年間)を受けた。特捜部の捜査過程で違法な香典提供の疑いが浮上し、家宅捜索を受けていた。
特捜部は7月に堀井氏の議員会館の事務所(東京・永田町)などを公選法違反容疑で捜索。堀井氏について、同法違反と政治資金規正法違反の両罪で近く略式起訴する方向で検討している。
堀井氏はリレハンメル冬季五輪スピードスケートの銅メダリスト。12年の衆院選(北海道9区)で初当選し、現在4期目。今年6月、「政治資金問題で不祥事を起こしたけじめをつける」として次の衆院選に立候補しないと表明している。
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