岸田総理大臣は28日、総理大臣官邸で資産運用立国などの実現に向けた会議に出席し、金融業界や民間のシンクタンクの代表者らと意見を交わしました。
会合では、参加者から今月はじめに東京株式市場で株価が記録的な乱高下となったことについて「個人投資家に動揺が走ったが、今回の事例を生かして長期投資の浸透に注力すべきだ」などといった意見が出ました。
これを受けて岸田総理大臣は「株価はさまざまな要因によって決まるものであり、短期的な動きとして大きく下落することもあるが、中長期的な視点で冷静な判断を行うことが極めて重要だ」と述べたうえで、金融教育の強化に向けて、ことし発足した金融経済教育推進機構に対して、長期の積立投資や分散投資が重要だということを周知するよう求めました。
また、個人型の確定拠出年金=「iDeCo」について、政府は掛金の限度額の引き上げなどを議論することにしていますが、岸田総理大臣は「個人年金の充実に向けて、NISAに続きiDeCoの大胆な改革を実行してください」と述べました。
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