政府は28日、首相官邸で資産運用立国と金融市場に関する有識者会議を開いた。岸田文雄首相は厚生労働省に「企業年金の情報開示の強化に向けて情報を集約し、企業や専門家が分析しやすい形で提供できるよう制度設計を進めてほしい」と指示した。
個人年金の充実へNISA(少額投資非課税制度)に続き、個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)の改革も呼びかけた。「大胆な改革を実行してほしい」と述べた。
株価を巡り「短期的に大きく下落することもあるが、中長期的な視点で冷静な判断を行うことが重要だ」と強調した。7月に4万2000円台で史上最高値をつけた日経平均株価が8月に入り乱高下したことを踏まえた。
金融経済教育推進機構(J-FLEC)に金融機関と連携して、安定した資産形成のために「長期・積み立て・分散」を周知するよう求めた。
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