野田氏 立候補表明「再び内閣総理大臣を目指す」
立憲民主党の野田元総理大臣は、29日朝、地元の千葉県内の駅前で朝のあいさつをしたあと、記者団の取材に応じ「立憲民主党の代表選挙にチャレンジし、再び内閣総理大臣を目指す決意を固めた」と述べ、来月行われる党の代表選挙に立候補することを表明しました。
そのうえで「次の政権をかけた衆議院選挙に勝ち抜いていくためにどうしたらいいか真剣に考えてきた。刷新感ももちろん必要だが、一定の経験値に基づく安定感で問題を解決し、国家を背負う覚悟と力量が問われる」と指摘しました。
野田氏は来週、改めて正式に記者会見し、具体的な政策や党運営の方針を説明することにしています。
夕方には党最大の支援組織、連合の本部を訪問し、芳野会長に立候補することを報告しました。
枝野氏 貧困対策・若者就業支援のNPOと意見交換
枝野前代表は、さいたま市で子どもの貧困対策や若者の就業支援をしているNPO法人を訪れ、施設を見学するとともに、代表らと昼食のカレーを食べながら意見を交わしました。
枝野氏は記者団に対し「私の掲げる『人間中心の経済』の考えを支えるのは、人を育てることだ。民間と行政がコミュニケーションをとり、福祉や教育、それに医療とつながって継続的に進める仕組みと支援が欠かせない」と述べました。
また、野田元総理大臣が立候補を表明したことについては「自民党総裁選挙をりょうがする議論を国民の前でしていきたい。野田氏とそうした議論ができるとすれば大変楽しみだ」と述べました。
泉氏「政権目指し 自民党にかわる政権つくる」
泉代表は、29日は午前中、千葉市で行われた労働組合、自治労の定期大会に出席し、あいさつしました。
この中で「自民党の総裁選挙にどんな候補が出てこようが、なまぬるい政治改革の法律に賛成した人たちによる選挙だ。次の衆議院選挙では違法なことをした政治家に退場してもらわないといけない。立憲民主党は政権を目指し、自民党にかわる政権をつくる努力をする」と述べました。
このあと泉氏は記者団に対し、野田元総理大臣が立候補を表明したことについて「それぞれの考えでどなたが出るのも自由だ。政策面では、枝野氏も野田氏も今の路線とそれほど変わりはなく、そうであれば私に代表をやらせてもらえればと思う」と述べました。
その上で、推薦人の確保を含めた自身の対応について「準備は日々、進んでいる」と述べました。
吉田氏「最後まで頑張ってみたい」
吉田晴美氏は29日午前、議員会館の事務所で子どもの発達障害の専門家と意見を交わしその様子をみずからのSNSでライブ配信しました。
このあと吉田氏は記者団に対し「自分が大事にしている政策の先頭に立つ方に話を聞いて、少しでも政策に反映させ実現したい」と述べました。
その上で、立候補に必要な推薦人の確保状況については「『やってみろ』と背中を押してくれる人がきっと増えると信じている。最後まで頑張ってみたい」と述べました。
また、野田元総理大臣が立候補を表明したことについて「大変、心強い。次の衆議院選挙で政権交代ができるよう願っているので、誰が立候補しても総理大臣を目指す決意や意気込みを語ることはすばらしい」と述べました。
岡田幹事長「首相経験者 より厚みを増した代表選挙に」
立憲民主党の岡田幹事長は、訪問先の中国・北京で、記者団に対し、野田元総理大臣が立候補を表明したことについて「幹事長として自民党の総裁選挙に負けない中身のある代表選挙にする責任を負っているので個々のことはコメントはしない。ただ、総理大臣を経験した人が立候補することで、より厚みを増した代表選挙になるのではないか。今のところ立候補を表明したのは2人だが、これから女性を含め、手を挙げる人が出てくることを期待したい」と述べました。
共産 田村委員長「自民倒すため連携重要」
共産党の田村委員長は記者会見で「立憲民主党の代表選挙そのものにコメントはしないが、泉代表と私との間で衆議院選挙に向けて自民党を倒すため連携と『力あわせ』が重要だと合意している。これは公党間の合意であり、結果のいかんにかかわらず尊重されるべきだ」と述べました。
また、「暮らしの応援が必要だというところでは立憲民主党とも一致している。最も国民の中で求められているのは物価高騰対策であることは明らかだ。われわれは消費税の減税を掲げて衆議院選挙にも臨んでいく」と述べました。
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