札幌市は28日、退職した職員などの名前を使って職員数を水増しし、約6千万円の給付金を不正受給したとして、保育園運営会社の「中和興産」(札幌市)に対して、返還を請求したことを明らかにした。

 市によると、外部からの情報提供をもとに、3月から調査を開始。申請書類と実態が異なっていたため、経営者側に説明を求めたが、反証はなく、不正受給と認定したという。不正受給分(約6600万円)に加えて、事前に給付を受けていた過払い分の約3600万円も戻ってきていないという。

 同社は、運営する四つの保育園で認可の取り消しを受け、認可外の保育園では施設閉鎖命令の処分を受けた。9月上旬を約1億円の返還期限とし、返還がなければ法的手段を検討するという。(古畑航希)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。