大阪府内の選挙で苦戦が続いていることを受け、大阪維新の会は8月31日、敗因などを分析する「刷新プロジェクトチーム」を立ち上げ、初会合を開いた。1~2カ月程度かけて協議し、今後の党運営や選挙戦略に生かすという。
出席者によると、党本部で開かれた会合では、今後の議論の進め方について協議。まずは府民や地方議員らから意見を聞いて、現状の課題把握を進めるという。会合後、チームのリーダーを務める角谷庄一府議は報道陣に「検証だけではなく組織の刷新まで提案していきたい」と語った。
こうした議論に乗り出した背景には、府内の地方選で敗北が相次いでいることへの強い危機感がある。特に8月25日投開票の箕面市長選では公認の現職市長が「完敗」(吉村洋文代表)。府内で公認の現職首長が落選したのは初めてで、敗戦の翌日にチームの立ち上げを決めた。
大阪維新の横山英幸幹事長(大阪市長)は30日の会見で「大阪維新の会の存在意義が問われる非常に重要な局面だ」と強調。「課題分析を通じ、党の改革提案も含めて向き合っていきたい」と語った。(野平悠一)
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