都内で講演する世田谷区の保坂展人区長。右は杉並区の岸本聡子区長=2日、須藤英治撮影
東京都世田谷区の保坂展人区長は2日、同区の世田谷区民会館で約100人を前に講演した。現在の政治情勢について「政治への信頼は甚だしく落ちている」と指摘した上で、政治や行政を改革するには「95%は継続しつつ1年で5%を大胆に変える。そうすれば10年で半分近くが入れ替わっていく」と語り、住民や職員との対話を重ねながら時間をかけて取り組む必要があると説明した。 保坂氏は、東京新聞から出版した著書「国より先に、やりました」に触れ、「公契約条例」を策定して区発注の公共事業などで労働者の賃金を保障していることなど、政府に先んじて改革した事例を紹介。「(既存の政策を)全否定してもうまくいかない。階段をゆっくり登っていくことで、地域も国も変えられる」と力説した。 登壇した杉並区の岸本聡子区長は「民主主義の危機の時代だからこそ、対話の場を作っていかなければならない」と話した。(山口哲人) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。