自民党の茂木敏充幹事長(68)=茂木派=は4日、東京都内で記者会見を開き、党総裁選に立候補する意向を正式に表明した。「古い常識にとらわれず、課題解決力のあるベストチームで結果にコミットする」と意欲を示した。

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 茂木氏は冒頭、経済政策に言及し、「成長戦略による税収アップなどによって、新たな財源を確保し、『増税ゼロ』の政策推進を実行していく」と訴えた。さらに、派閥による裏金事件に関連して、政党から議員に支出される「政策活動費」を廃止すると表明。そのうえで「党の規律、運営体制、財務体質をゼロベースで見直す」と強調した。

 経済政策を念頭に、党総裁任期の3年以内に結果を残せない場合は「総理が責任を取る」と述べ、再選を前提にしない方向性も打ち出した。

 茂木氏は衆院栃木5区選出で当選10回。1993年衆院選に日本新党(当時)から出馬して初当選を果たし、96年以降は自民党公認で当選を重ねた。

 第2次安倍政権では経済産業相、党政調会長など要職を歴任し、2021年から岸田政権で幹事長を務めてきた。(藤原慎一、小木雄太)

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