枝野氏 政治とカネ 「法案への賛成 自民に迫ることに尽きる」

立候補を表明している枝野前代表は、およそ30年前に地震や大津波で被害を受けた北海道の奥尻島を訪れ、当時の被害状況や復興の歩みを伝える施設も視察しました。

このあと枝野氏は記者団に「国がどういう仕組みをつくれば地域が元気で安心できるのか、政治の役割をさらに強く感じた。地方交付税の規模拡大が本筋になる」と述べました。

一方、政治とカネの問題について「具体的に何をするかは党として法案をまとめ明確に示している。誰が代表になっても自民党に『早くこれに賛成しろ』と迫ることに尽きる。いきなり全部できないにしても『これとこれはやる』と言うことが自民党が生まれ変わる前提条件だ」と述べました。

野田元首相「改めて政治資金について法案出し抜本的に改革」

立憲民主党の代表選挙に立候補を表明している野田元総理大臣は朝、地元、千葉県船橋市の東葉高速鉄道の飯山満駅前で通勤客に声かけをしました。

5日発表する自身の政策について「自民党の総裁候補はいろいろ言っているが抜け穴だらけの改正政治資金規正法に全員賛成している。ほかの野党と連携して、改めて政治資金について抜本的に改革するための法案を提出し実現したい」と述べました。

また、政治資金以外の改革の項目として被選挙権年齢の引き下げや、女性が政治家に挑戦できる機会を増やすための『クオータ制』の導入、それに世襲の制限などの実現を目指すとした上で、「安倍元総理大臣との約束だった議員定数削減まで踏み込みたい」と述べました。

このあと、国民民主党を支援する「電力総連」など6つの労働組合を訪れ、立候補のあいさつをしました。

そして、「野党の大きな塊をつくる第一歩は、関係が近い国民民主党との関係強化だ。そういう話をして、賛同いただいた」と述べました。

吉田氏 泉代表 江田氏と会談

立候補を目指す泉代表と衆議院当選1回の吉田晴美氏は午前、議員会館の泉氏の事務所でおよそ20分間、会談しました。

会談では、吉田氏が立候補に向けた取り組みを進めていると説明したということです。

また両氏は推薦人の確保状況を含め、党内の情勢についても意見を交わしたものとみられます。

さらに、吉田氏は夕方、同じく立候補を目指す江田・元代表代行ともおよそ20分間、会談しました。

吉田氏は朝、地元の東京・杉並区の浜田山駅前で有権者に声かけをしました。

このあと記者団に対し、立候補に向けた取り組みについて「必要な20人の推薦人の確保に向けて変わらず全力で動いている。この間も二転三転し、党内にいろんな動きがあると思うが最後の1人の確保まで頑張る」と述べました。

その上で「党のメッセージを国民に伝える選挙にしなければならない。多様性など党のよさを出す代表選挙にする使命を背負っている」と強調しました。

管グループ 特定の候補者を支援せず自主投票の方針

代表選挙をめぐり、菅直人・元総理大臣が会長を務めるグループは、4日午後、国会内で会合を開き、およそ10人が出席しました。

会合では、グループに所属し、菅氏が代表に適任だとしていた西村智奈美・代表代行が泉代表のもとで党幹部を務めてきたとして、立候補しない考えを示しました。

そして、グループとして特定の候補者を支援せず、自主投票とする方針を確認しました。

会合のあと、西村氏は記者団に対し、現職の泉氏が立候補の意向を固めていることを踏まえ「代表代行の職にある中、私が立候補することにためらいがあった。グループとしては、それぞれの議員の判断でよい代表選挙になるよう行動してもらいたい」と述べました。

全国知事会 人口減少対策などを各候補に問い公表へ

全国知事会は立憲民主党の代表選挙に向けて持続可能で活力ある日本と地域を実現するための10の政策を盛り込んだ提言をまとめました。

この中では、深刻化する人口減少問題に対応するため、対策を推進する司令塔となる組織を国に設置するよう求めています。

また、子ども・子育て政策については、地域で格差が生じないよう、国が必要な財源を確実に確保すべきだとしています。

そして、知事会の提言についての賛否や主張を、各候補者に書面で問い合わせ、9月19日をめどに回答を公表することにしています。

全国知事会の会長を務める宮城県の村井知事は「知事会の意見をどこまで理解してもらっているのかを確認したい。また、政策論争や政党における取り組みにつなげてもらいたい」と述べました。

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