立憲民主党の泉健太代表

 立憲民主党代表選の告示が7日に迫る中、泉健太代表(50)が正念場を迎えている。立候補に必要な20人の推薦人確保に難航、正式な出馬表明に至っていない。2021年の前回代表選で泉氏を押し上げた党内グループは結束を欠き、党幹部も泉氏以外の支持で走り始める。出馬を模索する江田憲司元代表代行(68)らと同様、他グループの協力が得られるかどうかが鍵を握る。

 泉氏は4日、自らを支えるグループ「新政権研究会」(20人弱)の幹部と国会内で会い、情勢を分析した。立候補意向を示す吉田晴美衆院議員(52)とも意見交換した。

 苦戦の背景には、グループが「泉氏支援」でまとまり切れない現状がある。立民のグループは自民党派閥と異なり掛け持ちが可能で、中道・保守路線で重なる野田佳彦元首相(67)や江田氏に支持が分散。泉氏以外を推すグループ議員の一人は「泉氏に大きな失敗はなかったが、続投が党の将来に良いことなのだろうか」と指摘する。

 代表を務めた3年間で党勢向上が見られないことも支持に広がりを欠く要因だ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。