立憲民主党代表選(7日告示、23日投開票)に立候補する野田佳彦元首相(67)は5日、企業・団体献金の禁止、国会議員の世襲制限などを盛り込んだ政策を発表した。「政権交代前夜」と題し、野田政権時に掲げた「分厚い中間層の復活」を主張。格差是正に取り組む考えを示した。
政策活動費禁止などの政治資金規正法再改正や、内閣人事局を含めた公務員制度改革の再検証を打ち出した。日米同盟を基軸とした外交・安全保障政策も唱えた。
野田氏は国会内で記者会見し、集団的自衛権行使を認めた安保関連法について「違憲だ」と断じ、見直しを目指す考えを表明。ただ、「すぐに変えられない。一定の継続が前提にならざるを得ない。一気に180度転換することはできない」と述べ、日米同盟への影響なども見極めて慎重に対応する考えも示した。
防衛費増額の財源に充てるための増税は否定した。「政権の中枢にいた(自民党の茂木敏充)幹事長が(増税)ゼロでいいと言っている」と指摘。「私どもも防衛費増税はなし、という方向で考えていくべきだ」と訴えた。
立憲民主党代表選に向け、記者会見で政策を発表する野田佳彦元首相=5日午後、東京・永田町
立憲民主党代表選に向け、記者会見で政策を発表する野田佳彦元首相=5日午後、東京・永田町
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