自民党の小泉進次郎元環境相は、純一郎元首相の次男として2009年の初当選時から注目を集めてきた。知名度が高く、発言の歯切れの良さは父親譲り。早くから将来の首相候補と目され、5回の当選を重ねたが、経験不足を懸念する声は根強い。
党では農林部会長として農政改革に取り組み、筆頭副幹事長や厚生労働部会長を務めた。復興政務官として東日本大震災の被災地支援にも注力。19年に38歳の若さで、安倍内閣の環境相として初入閣を果たした。
だが気候変動問題に「セクシーに取り組むべきだ」との発言が、意味不明だとして物議を醸す。独特の言い回しがインターネット上で「ポエム」などとやゆされた。
同じ神奈川県選出で無派閥の菅義偉前首相と気脈を通じる。安倍内閣を継いだ菅内閣でも環境相に留任、側近として支えた。21年総裁選では菅氏の不出馬を促し、河野太郎デジタル相を支援したものの敗北した。
その後は国対副委員長を希望し「下働き」に徹した。高い発信力を生かし、国会改革などの必要性を訴えてきたものの、実績に冷ややかな声もある。
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