自民党旧安倍派で座長を務めていた塩谷 元文部科学大臣は、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、ことし4月、党から離党勧告の処分を受けて離党しました。
塩谷氏は10日午後、地元の浜松市で記者会見し「今期かぎりで議員生活を引退し、次期総選挙には出馬しないことを決断した」と述べ、次の衆議院選挙に立候補しない意向を明らかにしました。
そのうえで「今の現状などを考えると、積み上げてきたものを後継に委ねて次につなげる判断をすべきだという意見を多くいただいた」と述べました。
一方、政治資金パーティーをめぐる問題については「もっと早く本質的な議論と国民の理解を得られる政治改革をやるべきだった。われわれの処分は何だったのか。犬死にしたような思いだ。党全体、政治全体の問題だったものを派閥の責任だけに押しつけようという考え方があったのが大間違いだ」と述べました。
塩谷氏は衆議院比例代表東海ブロック選出の当選10回で74歳。
平成2年の選挙で初当選し、文部科学大臣や自民党の総務会長などを歴任しました。
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