海上自衛隊は10日、自衛隊施設の食堂で無料支給の対象ではないのに食事をしたとして、東京・市谷の東京業務隊に所属する30代の3等海曹を停職10カ月の懲戒処分にした。海自によると、休職で懲戒手続きがストップしていた。同様の行為で他に2人、休職中の処分対象者がいるという。

2022年2月にあった内部通報を機に、海自は隊員約1300人にアンケートをするなどして食事の不正を調査。今年7月に調査を終えたとして22人の処分を公表した。だが今回の3曹を含め、他に処分対象者がいることは説明していなかった。

海自トップの斎藤聡海上幕僚長は10日の記者会見で「担当者が勘違いをしていたのかもしれない。隠すとか(不正の)額を小さく見せるといった意図はなく、経緯を確認する」と述べた。

海自によると、3曹は20年4月〜22年10月、約290食を不正に食べた。約10万円の返金を求めている。〔共同〕

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