兵庫 斎藤知事 県議会すべての議員 知事に辞職要求

この問題で、日本維新の会は、9日県政運営に支障が生じ始めているなどとして斎藤知事に対し、辞職して、いわゆる「出直し選挙」を行うよう求めました。

12日、最大会派の自民党、公明党、立憲民主党などでつくる「ひょうご県民連合」、共産党の4つの会派と、無所属議員4人が知事の辞職を要求することにしています。

これによって、兵庫県議会議員86人全員が斎藤知事の辞職を求めることになりました。

これに対し、斎藤知事は、「事業や工事が止まるということは起きておらず、そういった意味の県政の停滞はない。県民のために1日1日仕事をさせてもらうことが大事だ。議会の指摘は心から真摯（しんし）に受け止めたい」と述べ、辞職しない意向を重ねて示しました。

一方、兵庫県議会では今月19日に開かれる定例会で不信任決議案の提出を検討している会派もあり、可決された場合には、斎藤知事は失職か県議会の解散かを選択することになります。

県選挙管理委員会は前回の実績を踏まえ、▽知事選挙は18億円規模、▽県議会議員選挙は16億円規模の費用がかかると想定しています。

斎藤知事は、「解散については仮定の話なのでまだ答えられない。議会側がこれからどう判断するかだ」と述べるなど、県議会と知事が全面的に対立する異例の事態となっています。