立憲民主党の泉健太代表(50)が党代表選での「ポジション取り」に苦心している。立候補した4人の中で最年少にもかかわらず、当選8回の経歴から党内的にはベテランと映っているためだ。経験を強みとする野田佳彦元首相(67)、枝野幸男前代表(60)と、当選1回の勢いを前面に打ち出す吉田晴美衆院議員(52)のはざまで、独自色発揮への模索が続く。
9日、インターネット番組の代表選討論会に泉氏は白いTシャツ姿で出演した。野田、枝野両氏を「先輩」と呼び、自身を挑戦者になぞらえて「時代は変わる。若手が立ち上がらなければならない」と強調した。
現代表でありながら若さを訴えるのは焦りの裏返しといえる。ネット番組では、吉田氏の応援に駆け付けた若手が、他の3氏をひとくくりに「重鎮」と評する場面があった。野田氏の推薦人に中堅、若手の名前が目立つのも気がかりな材料だ。
候補者同士の討論会では議論の矛先を野田、枝野両氏に向けることが多い。民主党政権で要職を務めた2人に対抗し、党を率いた3年間の実績をアピールする狙いがある。
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