千葉市議会は、会派「日本維新の会・無所属の会」に所属する櫻井崇議員と大平真弘議員が、今月の議会に提出した市民名義の請願について、市民本人の同意を得ずに作成し、署名も櫻井議員が行っていたとして、今月13日、この請願を無効として審議を取りやめることを決めました。

千葉市議会では17日、自民党などの複数の会派が2人に対する辞職勧告決議案を提出し、2人が所属する会派以外の議員44人全員が賛成し、可決されました。

2人が所属する会派の守屋聡幹事長は本会議で「請願は市民の権利だが、権利を冒とくする結果となってしまったのは痛恨の極みだ。会派を代表しておわび申し上げる」と述べました。

問題となった請願は、千葉市が市議会に提出した議案について、過去、議員による賛成討論の原稿案を市側が作成していたとしてこれを取りやめるよう求めるものでした。

議会のあと2人の議員は報道各社の取材に対して会派を離脱する意向を示しましたが、櫻井議員は「署名の代筆について市民から承諾をもらった認識を持っており、請願は民意を反映したものだ。辞職する意向はない」と述べました。

また大平議員は「主に櫻井議員が市民から得た意見を元に私が文章を作成したが、市民への意向の確認は櫻井議員が行っていた。議員辞職については今後弁護士と話し合う」と述べました。

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