性的少数者の当事者団体「LGBT法連合会」(東京)などが、自民党総裁選の候補者9人と立憲民主党代表選の候補者4人に同性婚への賛否をアンケートし、立民の4人と自民の河野太郎氏が賛成と答えた。自民で回答したのは2人だけだったという。

◆立憲民主党代表選の候補は4人とも「賛成」

 連合会などによると、同性婚や性同一性障害特例法改正についての考えなど計6問を、18日午後6時を期限に質問。自民党は河野氏と石破茂氏だけが回答した。小泉進次郎氏は「党通達により回答見送り」、加藤勝信氏は「回答しない」、林芳正氏は「検討中」と事務所から伝えられた。前回2021年総裁選では全4氏が答えていた。

同性婚への賛否などを聞いたアンケート結果を説明する松中権さん(右)ら=19日、東京都千代田区の厚生労働省で

 同性婚が認められない現状について、各地の地・高裁で「違憲」とする判断が相次いでいる。石破氏は「司法判断も参考にしながら考えたい」などとした。アンケートに加わった松中権(ごん)さんは19日の都内での記者会見で「立民の4人と河野氏から明確に賛成と回答をもらったのは心強い。喫緊の課題との理解を党内で進めてほしい」と話した。  昨年10月に最高裁が違憲決定をした性同一性障害特例法の手術要件については立民の4人と河野氏が「早急に改正する必要がある」、石破氏は「政府、党内の検討状況を確認の上、適切に対応する」と答えた。  連合会の神谷悠一事務局長は「立法府で法改正をやらなくてはならない中で、無回答が多いのは大変遺憾」と述べた。結果を連合会のホームページで公開し、今後回答があれば順次掲載する。(奥野斐) 

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