【ニューヨーク時事】米ニューヨークを訪問中の岸田文雄首相は22日午後(日本時間23日午前)、モンゴルのフレルスフ大統領と約40分間会談した。両国が進める「防衛装備品・技術移転協定」締結交渉が実質合意に達したことを確認し、早期署名を目指すことで一致した。

協定は防衛装備品の輸出を相互に可能にし、移転先での適正な管理を担保するためのものだ。署名に至れば、日本政府は具体的な輸出品目に関するモンゴルとの交渉を加速させる方針だ。

両首脳は北朝鮮への対応も協議し、国連安全保障理事会決議の完全な履行を含め、緊密な連携を続けることを確認。首相は日本人拉致問題を巡るモンゴル側の協力に謝意を伝えた。

首相は8月にモンゴルを訪問する予定だったが、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表を受け、中止した経緯がある。首相はモンゴルの理解に謝意を示し、大統領は石川県・能登半島での大雨被害にお見舞いの言葉を述べた。

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