立憲民主党は23日午後、東京都内のホテルで臨時党大会を開き、野田佳彦元首相(67)を新代表に選んだ。次期衆院選での政権交代を前面に掲げ、枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)との代表選を制した。任期は3年。

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 代表選は、初回の投票で過半数を得た候補がおらず、野田氏と枝野氏による決選投票にもつれ込んだ。決選投票では、野田氏が枝野氏を退けて3代目の新代表に決まった。

 野田氏は新代表に選出された後、「本気で政権を取りにいく覚悟だ。戦いはきょうから始まる」とした上で、24日午前までに党執行部の骨格の人事を固める意向を表明。「きょうからノーサイド。挙党態勢で政権を取りにいこう」と訴えた。

 これに先立つ決意表明の演説では、「格差が広がり、中間層からこぼれる人が出ていた。格差を是正し、分厚い中間層を復活するため、政権交代を実現しよう」と強調。「金権政治を終わらせ、世襲を制限する政権交代こそが最大の政治改革だ」とも呼びかけた。

 代表選は国会議員や地方議員らの投票をポイントに換算する仕組みで、1回目の投票は738ポイントで争われた。野田氏は267ポイントを獲得したが、過半数に届かず、206ポイントで2位となった枝野氏との決選投票に臨んだ。泉氏は143ポイント、吉田氏は122ポイントだった。

 野田氏の1回目の投票のポイントの内訳は国会議員90ポイント、国政選挙の公認候補予定者38ポイント、地方議員58ポイント、一般党員・協力党員81ポイントだった。国会議員と公認候補予定者、一般党員・協力党員の得票で枝野氏を上回った。

 決選投票は国会議員、国政選挙の公認候補予定者、都道府県連の代議員による投票で争われ、野田氏が232ポイントを獲得し、180ポイントの枝野氏を上回った。

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