兵庫県議会で不信任決議を可決された斎藤元彦知事が26日午後3時から記者会見を開き、30日付で自動失職し、出直し知事選に臨む考えであることを正式に表明しました。内部告発によってパワハラ疑惑などを指摘され、その告発を公益通報として扱わなかったことも大きな批判を受けた斎藤氏。会見では、出直し選を選択した理由のほか、選挙で県民に何を訴えるのか、県政の混乱をどう収束させるつもりなのかなどについて質疑が交わされるとみられます。会見の内容は随時速報します。
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【会見冒頭の斎藤知事の発言】
この間、大変思い悩んできました。県政にとっても大きな判断の中、決断させていただいた。結論から言いますと、議会の解散はせず失職する。そして知事選で出直し選挙に臨ませていただくことを決めました。
3年前に知事に就任しました。85万票の負託を受けました。沿道で多くの人に頑張れと手を振っていただいたことを今でも記憶している。新しい県政を作り、兵庫県を変えてほしい、刷新してほしいという思いを受けた。大きな負託を受けてまずは新型コロナ対応などを全力で2年間やってきました。色んな改革もやりました。給与のカットのほか公用車のリースも見直した。
ハコモノ行政も県民の理解が得られないのでは、と立ち止まった。65歳以上のOBの天下り廃止をし、海外事務所も減らす必要があった。大型アリーナやハコモノで年間数億円の赤字が出るのでストップしてきた。大きな反発もあった。
行財政改革の成果や、税収も伸びて県の財政調整基金も30年ぶりに100億円を超え、130億円になった。急を要するときに財政出動出来る体制ができたと思っている。県立大の授業料の無償化、不妊治療支援などもしてきた。県立高の部活応援などもしてきた。県立高校の予算が全国最下位だったが、古い備品などをOBなどに寄付をいただき、やりくりしている。投資を5年で約300億クーラーや部活動応援などに振り向けた。
文書問題で今の状況を招き、県民のみなさまに改めておわび申し上げたい。私もまだまだ未熟で至らない点たくさんあった。6カ月間県政混乱したことは認めざるをえないと思う。
改革はまだ進めたいという強い思いはある。若い世代への投資を進めるべきで、そういう思いから辞職ではなく失職から出直していきたいと考えている。批判や質問もあると思うが、私自身の力不足だったと思うが、私は兵庫県が大好き。広い兵庫県をもっとよくしていきたい。
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