自民党総裁選の国会議員による投票が27日午後、党本部で始まりました。岸田文雄首相の任期満了に伴う今回の総裁選には2008年、12年総裁選の5人を上回って過去最多の9人が立候補しました。投開票の状況を映像での中継を交えて随時速報しています。

決選投票が終了、開票始まる

自民党総裁選は1回目投票の上位2人である高市氏と石破氏による決選投票が終わり、開票が始まった。

決選投票は議員票各1票と都道府県連各1票で競う。都道府県連票は各地域の党員投票の結果に基づき、得票数の多い方が自動的に獲得する。

決選投票始まる

高市氏と石破氏による決選投票が始まった。党所属の国会議員に加えて各都道府県連の票を争う。都道府県連の票はそれぞれ党員・党友票でより多く獲得した候補が得る仕組みで、計47票ある。

高市、石破氏が決選投票を前に演説

高市氏と石破氏は1回目投票後、決選投票に先立ち演説に臨んだ。

自民党総裁選で決選投票を前に決意表明する石破茂氏(27日、党本部)

石破氏は「ともに助け合い、悲しい思い、苦しい思いでいる人、そういう人たちを助け合う日本にしていきたい」と訴えた。「ルールを守る自民党でなければならない。国民はなお自民党を信じていないかもしれない。国民を信じて逃げることなく正面から語る自民党をつくっていく」と呼びかけた。

自民党総裁選で決選投票を前に演説する高市早苗氏(27日、党本部)

続いて演説した高市氏は女性候補が決選投票に進んだことに触れ「自由民主党にとっても日本にとっても歴史的な瞬間だ」と話した。9人が立候補した選挙戦を振り返り「たくさんのことを学ばせてもらった。素晴らしい選挙を戦ったことを誇りに思う」と述べた。

経済の活性化や医療・福祉、教育といった政策に言及し「いろんなものから命を守れる日本列島をつくって次の世代に受け渡していこうではないか」と語った。

1回目投票 高市氏と石破氏が決選投票に

自民党総裁選は1回目の投票で過半数を獲得した候補者はおらず、1位の高市早苗氏と2位の石破茂氏が決選投票に進むことになった。国会議員、党員・党友の投票に基づき、3位は小泉氏、4位は林氏、5位は小林氏、6位は茂木氏、7位は上川氏、8位は河野氏、9位は加藤氏だった。

1回目投票の獲得票数

国会議員票と党員・党友票の合計735票のうち、第1位の高市氏が181票を獲得した。石破氏の154票が続き、3位は小泉氏の136票だった。

党員・党友票、高市・石破両氏競り合う

日本経済新聞の取材によると党員・党友票は高市早苗経済安全保障相、石破茂元幹事長が優位に立ち、競り合っている。

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国会議員の1回目投票終了、開票始まる

自民党総裁選は国会議員の1回目投票が終わり、開票が始まった。逢沢一郎選挙管理委員長が投票漏れがないことを確認した。

自民党総裁選の開票作業をする党職員ら(27日、党本部)

日経世論調査の「次の総裁」 石破氏が首位、高市氏続く

日本経済新聞社とテレビ東京の13〜15日の世論調査で、自民党総裁選について聞いた。「次の総裁にふさわしい人」は自民党支持層に限ると石破茂元幹事長が25%で首位だった。高市早苗経済安全保障相が22%、小泉進次郎元環境相が21%と続いた。世論調査の傾向は党員・党友票の動向に近いとされる。

1回目の投票進む

自民党総裁選は国会議員による1回目の投票が進んでいる。投票権を持つのは衆参議長らを除いた党所属国会議員368人だ。

立候補には党所属の国会議員20人の推薦が必要となる。今回は9人が出馬したため368人のうち半数ほどの計180人がいずれかの候補者の推薦人になった。

国会議員の支持動向と13〜15日の日本経済新聞の世論調査から試算した党員・党友票を合わせると、石破茂元幹事長や高市早苗経済安全保障相、小泉進次郎元環境相が競り合っている。

1回目の投票はどの候補も過半数を得られず、石破、高市、小泉の3氏から上位の2氏が決選投票に進む可能性が高い。

麻生氏「決選投票は高市氏に」

麻生太郎副総裁は26日夜、自身が会長を務める麻生派の議員に、決選投票は高市氏に投票するよう伝達した。

首相「決選投票は党員票の多い人」 旧岸田派議員に

岸田文雄首相(自民党総裁)は27日午前、党総裁選について「決選投票では党員・党友票が多かった人に」との意向を旧岸田派の議員に伝えた。

自民党総裁選の投票を前に、会場に入る岸田首相(27日、党本部)

国会議員の1回目投票始まる

自民党総裁選は党所属の国会議員による1回目の投票が27日午後1時、党本部で始まった。

総裁選は党所属の国会議員が1人1票を持つ「国会議員票」と、同数の「党員・党友票」がある。衆参議長などを除く国会議員368票、それと同数の党員票の計736票で争う。党員票は全国の得票数を「ドント方式」で各候補に配分する。

国会議員による投票が始まった自民党総裁選(27日、党本部)

1回目の投票で1位となった候補が有効投票の過半数に届かなければ、上位2人による決選投票に移る。決選投票になった場合、新総裁は午後3時40分ごろに選出される見込みだ。

決選投票は議員票の重みが増す。国会議員票が368票、党員票は各都道府県連がそれぞれ1票を持つ計47票となる。1回目で3位や4位となった候補の議員票がどこに流れるかが決選投票の勝敗を左右する。

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