自民党の石破茂新総裁は27日、党本部で記者会見した。物価上昇を上回る賃金上昇の実現へ岸田文雄首相が取り組んだ新しい資本主義を「さらに加速度をつけていく」と強調した。
人口減少社会で医療・年金・介護などに対する不安を払拭することが個人消費の活発化につながると説明した。
デフレ脱却について「岸田首相が一生懸命取り組んできた」と言及した。「デフレからの脱却を確実なものにしないとならない」と述べ、岸田首相の経済政策の路線を継承する考えをにじませた。
「個人消費が上がらないと経済は良くならないし、デフレスパイラルも解消されない」と話した。
デフレ脱却のために国内への設備投資を促す環境づくりが重要だと分析した。製造業などの国内回帰によって「雇用と所得の機会をつくっていく」と発言した。
能登半島地震や豪雨への対策は補正予算ではなく予備費で対応するとの認識を示した。「予備費の執行が早急に円滑になされるような工夫は努めていく」と述べた。
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