自民党総裁選から一夜明けた28日、石破茂新総裁が党役員人事に着手し、小泉進次郎元環境相を選挙対策委員長に起用する方針を固めた。高い知名度を誇る小泉氏を選挙対策の責任者とし、近く想定される衆院選の「顔」としての役割を期待しているようだ。
43歳の小泉氏は、自民党が下野した2009年衆院選で初当選。内閣府兼復興政務官、党農林部会長などを経て、19年に安倍政権の環境相として初入閣した。党4役への就任は初めてとなる。
今回の総裁選にも立候補し、一時は本命視されたが党員・党友からの支持が伸び悩み、石破氏と高市早苗経済安全保障相に次ぐ3位に終わった。だが、小泉純一郎元首相の次男としても知られ、いまも選挙遊説での集客力は圧倒的だ。
石破氏は10月1日の内閣発足に先立ち、30日に党役員人事を行う。27日の記者会見では総裁選に出馬した8人の要職起用について「共に戦った方にそれぞれの最もふさわしい役職をお願いをするのは当然のことだ」と語っていた。
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