自民党の石破茂総裁(67)は28日、党ナンバー2の幹事長に森山裕総務会長(79)を起用する方向で調整に入った。官房長官には、岸田政権の林芳正官房長官(63)を続投させる方針。党副総裁には菅義偉前首相(75)をあてる調整を進めており、菅氏本人の意向を踏まえて最終判断する。
- 石破総裁が誕生した逆転劇の要因 「結局、岸田だ」高市陣営は恨み節
森山氏は衆院鹿児島4区選出の当選7回(参院1回)。農林水産相のほか、党国会対策委員長、選挙対策委員長などを歴任、昨年9月から総務会長を務める。「党人派」として与野党に太いパイプを築き、石破氏は高い調整力に期待する。
岸田内閣で要である外相と官房長官を務めた林氏は、今回の自民党総裁選にも立候補。石破氏、高市早苗経済安全保障相(63)、小泉進次郎元環境相(43)に続く4位だった。幅広い分野の政策に通じ、高い答弁能力を誇る。石破氏とは若手時代からともに外交・安全保障の勉強会を開くなど、近い関係だ。
石破氏は、小泉氏を選対委員長で起用する方針も固めている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。