自民党の石破茂総裁(67)は29日、新内閣の外相に岩屋毅元防衛相(67)を起用する方針を固めた。党執行部では、党三役の総務会長に鈴木俊一財務相(71)を充てる方向で調整しており、鈴木氏本人の意向を踏まえて最終判断する。国会運営の司令塔となる国会対策委員長には坂本哲志農林水産相(73)の起用が固まった。

 岩屋氏は、衆院大分3区選出で当選9回。ともに防衛相経験者として石破氏と近く、総裁選では石破陣営の選挙対策本部長を務めた。

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 鈴木氏は衆院岩手2区選出で当選10回。麻生太郎副総裁(84)の義弟で、麻生派に所属。2019~20年にも総務会長を務めており、起用されれば2度目の就任となる。

 坂本氏は衆院熊本3区選出で当選7回。幹事長に起用される森山裕総務会長(79)に近く、解散した森山派の事務総長を務めていた。

 また、官僚のトップとなる事務の官房副長官には佐藤文俊・元総務事務次官(67)を起用する方針。政務の官房副長官は橘慶一郎衆院議員(63)と青木一彦参院議院(63)が内定している。

 自民党の新執行部は30日に発足する。石破氏は10月1日召集の臨時国会で首相に指名された後、同日中に新内閣を発足させる見通しで、人事の調整を急いでいる。

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