自民党の石破茂総裁

 自民党の石破茂総裁は30日、党本部での記者会見で次期首相として衆院選を10月27日投開票の日程で実施すると表明した。9日に衆院を解散する意向で、公示は15日となる。新政権発足直後の勢いに乗じた選挙の方が得策だと判断した。派閥裏金事件を受けた政治改革や物価高対策を含む経済対策を掲げ、信を問う構えだ。野党は国会での十分な論戦を求めており、「裏金隠し」のための早期解散だとして反発は必至だ。

 石破氏は10月1日召集の臨時国会で同日中に首相に指名された後、直ちに組閣を実施する。4日に衆参両院で所信表明演説、7日から各党代表質問を行う日程を想定している。代表質問を終え、9日に党首討論か衆参両院の予算委員会を開催し、速やかに解散する見通しだ。

 衆院選は2021年10月以来、約3年ぶり。小選挙区定数「10増10減」などを受けた新区割りによる初の衆院選で、計465議席(小選挙区289、比例代表176)を争う。石破政権への審判でもあり、自民、公明両党で過半数を獲得できるかどうかが焦点だ。

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