共産党は30日、次期衆院選に向け第3回中央委員会総会(3中総)を党本部で開いた。田村智子委員長は、立憲民主党とは安全保障政策などで違いがあるとし、「両党間の共闘の条件は基本的に損なわれた」と報告。立憲との候補者調整は「地域ごとの限定的なもの」とする方針を示した。
田村氏は3中総で、「小選挙区にも最大限候補者を立てて、勝利のために奮闘する」と表明。立憲との「共闘」については、「地域によってはこれまでの経緯などを踏まえて対応することはあり得るが、限定的にならざるを得ない」と述べた。比例区で650万票以上、得票率10%以上を獲得し、全ブロックでの議席確保を目指す方針を決めた。
共産は、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の即時廃止を主張しており、立憲の野田佳彦代表が「違憲部分の廃止」に言及しつつも自公政権との継続性に配慮する姿勢を批判している。
田村氏は記者団に「(立憲と)話し合うことは否定はしない」としつつ、「安保法制廃止の問題をあいまいにしたまま(候補者の)一本化はあり得ない」と述べた。(小林圭)
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