▼自民党最高顧問 自民党の石破茂新総裁のもと麻生太郎前副総裁が30日、新たに就任した役職。最高顧問の設置は中曽根康弘元首相が1994年に退任して以来、およそ30年ぶりとなる。これまでの最高顧問は20人いる。中曽根氏のほか、過去には福田赳夫、岸信介、竹下登各氏ら7人の首相経験者が名を連ねる。衆院議長経験者(7人)や参院議長経験者(5人)が就いた例もある。

麻生氏がこれまで就いていた党副総裁は幹事長や総務会長ら党四役とともに執行部として位置づけられてきた。一方、最高顧問は名誉職の意味合いが強い。同日の新執行部の就任記者会見でも最高顧問は不在だった。現在の党則には「顧問は総裁又は党執行機関の諮問に応じて意見を述べる」と記されている。

新たに幹事長に就任した森山裕氏は「(麻生氏は)長い間の政治経験や首相の経験を持っている。私にはない視点でものを見ている」と最高顧問を設けた理由を説明した。「国家の繁栄のためにいろんなことを考えているので引き受けてもらえてありがたい」と話した。2025年の党大会で新たな役職として党則に加える手続きを踏む。

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