札幌市は10月から「ノーネクタイ」「ノージャケット」など各人が働きやすい服装による勤務を通年化する。秋元克広市長は9月の定例会見で「職員が快適な服装を選択しやすくすることで働きやすい職場にし、業務効率化や市民サービス向上につなげていく」と述べた。

 これまでは「クールビズ」「ウォームビズ」と期間を設定して働きやすい服装を奨励していた。半年間試行し、支障が無ければ来春以降も継続する。こうした取り組みはここ数年、省エネ推進や気候変動などを理由に導入する自治体が広がっている。

 庁舎内の空調も課題だ。

 庁舎管理課によると、市庁舎は築50年以上。各部屋ごとに室温の調整はできない。夏場は28度をこえないように管理しているが、完成当時よりも電子機器や間仕切りなどが増え、「職場の環境によっては28度を超えていることもあるかもしれない」(担当者)という。

 空調の運転時間は現在、時差出勤もふまえて午前7時45分から午後6時45分。ただ、札幌でも真夏日となる日はめずらしくない。秋元市長は「その年の状況をみながら、時間外の運転延長も柔軟に対応していければ。省エネやエネルギー効率をあげるといった取り組み姿勢を崩すことなく(働きやすい職場作りを)進めたい」という。

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