政府は26日、海洋政策のなかで特に注力して取り組むべき政策を記した「海洋開発等重点戦略」を決定した。南鳥島周辺でのレアアース採掘について2028年度以降に生産体制を整える目標を示した。

「レアアースの国産化によりサプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化を図る」と強調した。内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム」では水深6000メートルの海底から泥を引き上げレアアースを抽出する技術の確立をめざす。

「水中ドローン」と呼ぶ「自律型無人探査機(AUV)」は洋上風力発電の検査に利用するなど27年度までに10件程度の事業モデルを構築する。6月からは民間企業の実証試験にかかる費用を国が全額負担する取り組みが始まる。

日本は高い技術を持ちながら、欧米と比べて産業化が遅れている。30年までに日本の水中ドローン産業を育成し海外展開を可能にする目標を掲げた。

①水中ドローン②海洋状況把握③洋上風力④南鳥島開発⑤国境離島⑥北極政策――を重要分野に指定した。追加も検討する。

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