石破茂首相は４日の閣議で、総合経済対策の取りまとめを指示した。(1)物価高対策(2)デフレ脱却に向けた経済成長力の強化(3)災害対応など安心・安全の確保―が柱。首相は２７日投開票の衆院選後、速やかに対策を決定し、財源の裏付けとなる２０２４年度補正予算案を国会に提出する方針だ。

物価高対策は、低所得者世帯向けの給付金支給や、自治体向けの交付金拡充が中心。首相は「エネルギーコストの上昇に強い社会の実現」も求めた。

首相はまた、経済成長を実現するために「新たな地方創生策を展開する」と表明。中小企業の賃上げを支援する考えも示した。

安心・安全の確保に関しては、自民党総裁選で掲げた防災体制の強化や、災害に備えた避難所環境の整備を図る。

閣議に臨む石破茂首相（中央）ら＝４日午前、首相官邸

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