石破首相「困難な問題に対処しうるのは自民党」
石破総理大臣は、就任後初めて石川県能登地方を訪れて地震や大雨による被害状況を視察し、今回の大雨による災害を「激甚災害」に指定する考えを示しました。また「防災庁」の設置に向けた準備を急ぐ考えを示しました。
石破総理大臣は、衆議院の解散・総選挙をめぐって「今回の震災や豪雨、あるいは厳しい安全保障環境への対処など、困難な問題に対処しうるのは自民党だと訴え、勝利したい。全身全霊を尽くしていく」と述べました。
公明 石井代表「国として全面的に支援する姿勢を」
公明党の石井代表は、石川県珠洲市を訪問し、先の大雨で濁流が流れ込み被害が出た田んぼで、農業法人の担当者から被害の状況を聞き取りました。
このあと石井氏は記者団に対し「震災に続く豪雨となり、国として全面的に支援する姿勢を示すことが重要だ。衆議院選挙では思い切った政治改革を断行していくことが最重要であり、事前の防災・減災対策も訴えていきたい」と述べました。
立民 野田代表「1日も早く補正予算案成立を」
立憲民主党の野田代表は、大雨の被害を受けた石川県輪島市などを訪れ、川があふれて土砂が押しよせた住宅や店を視察し、住民から被害状況を聴き取りました。
このあと野田氏は記者団に対し「事業や生活の再生に取り組むには、補正予算が最低限必要だ。自治体の職員も被災者も生活の再建で悪戦苦闘している時に『選挙どころではない』という率直な意見もたくさんいただいた。1日も早く補正予算案を成立させ、そのあかつきに解散でいいのではないか」と述べました。
一方、街頭演説などを行ったほかの野党からも、解散・総選挙をにらんだ発言が相次ぎました。
維新 馬場代表「国民側に立ち日にち少ない国会で議論挑む」
日本維新の会の馬場代表は、大阪府堺市で開かれた「だんじり祭」を見てまわり、参加者らと握手をしたり写真撮影に応じたりしながら対話しました。
このあと馬場氏は「9日に解散するのであれば、代表質問と党首討論しかやらないことがほぼ決まっていて、国民は何を基準に誰に投票したらいいのかよくわからない。われわれは国民側に立ち、日にちの少ない国会で議論を挑んでいく」と述べました。
共産 小池書記局長「『虚偽と幻滅の内閣』がお似合い」
共産党の小池書記局長は盛岡市のJR盛岡駅前の広場で、集まった人たちと握手を交わしながら対話したあと街頭演説を行いました。
この中で小池氏は「石破総理大臣は、予算委員会を開こうとせず、あっという間に解散総選挙だ。そんなに論戦が怖いのかと言いたい。『納得と共感の内閣』などとんでもなく『虚偽と幻滅の内閣』というのがお似合いではないか」と訴えました。
国民 玉木代表「不信感持たれるような政治と決別を」
国民民主党の玉木代表は宮崎市のJR宮崎駅前の広場で街頭演説を行ったあと、訪れた人たちと握手を交わしたり写真撮影に応じたりしました。
演説で玉木氏は「政治とカネの問題で不信感を持たれるような政治と決別しよう。しっかりとした対案と経済政策を持った国民民主党が力をつけていくしか日本を変えていくすべはない」と訴えました。
れいわ 大石共同代表 “延命のための解散はだめ”
れいわ新選組の大石共同代表は大阪市のJR新大阪駅前で街頭演説を行い、演説の合間には集まった人たちと握手や対話をしました。
演説で大石氏は「支持率が少し上がっている間の与党や自民党の延命のための解散はやってはいけない。投票に行って『こういうやり口はもう許さん』という声をぜひ一緒にあげてほしい」と訴えました。
国会では週明けから石破総理大臣の所信表明演説に対する各党の代表質問が行われます。解散・総選挙をにらんで、与野党の攻防が激しくなる見通しです。
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