国会議事堂

 与野党は8日の衆院議院運営委員会理事会で、9日午後3時半から衆院本会議を開く日程で合意した。議事は特に予定しておらず、冒頭で衆院が解散される見通しだ。石破茂首相は臨時国会会期末の9日に衆院を解散し、衆院選を15日公示、27日投開票とする方針を示している。

 9日は午後1時から80分間、党首討論が行われる。首相と立憲民主党の野田佳彦代表らが対決する。

 理事会で野党は衆参両院での予算委員会や、自民党派閥裏金事件の関係議員を対象とした政治倫理審査会の開催を要求。石川県・能登半島の災害に対応する2024年度補正予算の編成や、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る再調査も求めたが、自民は応じない構えだ。

 首相は8日の参院本会議代表質問で、立民の田名部匡代参院幹事長から、首相就任前に衆院解散を言及した点を問われ、改めて問題はないとの見解を示した。「あくまで首相に選出されれば、諸条件が整えばと二つの前提を置いた上での発言だ。天皇陛下の国事行為に踏み込んだとの指摘は当たらない」と答弁した。

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