輪島 投票所を前回より2か所減らし18か所に 投票時間も短縮
輪島市は地震や大雨の影響で、衆議院選挙の投票所を前回より2か所減らして市内の18か所に設ける予定で、先週開かれた選挙管理委員会で、投票時間も短縮することを決めました。
具体的には、大雨の被害が大きい門前町七浦地区の「七浦公民館ホール」と
町野町の「町野小学校体育館」は午前9時から午後5時までと前回より4時間から5時間短縮します。
また、「輪島市役所」は午前7時から午後6時まで、ほかの15か所も午前7時から午後5時までと、終了時間を2時間から3時間早めるということです。
時間を短縮した理由について、輪島市選挙管理委員会は地震や大雨の影響で道路が通行しにくい状況が続き、日が暮れてから外出する際に安全を確保するのが難しいことを挙げています。
輪島市選挙管理委員会の坂本修書記長は「時間短縮や投票所の変更で不便をかけますが、できるかぎり投票していただけるように周知していきたい。選挙当日の天候もわからないので、なるべく期日前投票を利用してほしい」と話していました。
珠洲 投票所を前回の19か所から10か所に 投票時間も短縮
珠洲市は前回までの衆議院選挙では市内の19か所に投票所を設けていましたが、今月27日に行われる見通しの衆議院選挙では10か所に減らすことを、8日開いた選挙管理委員会で決めました。
地震や大雨の影響で使えなくなった施設があったり、選挙に対応できる職員の数が限られたりしていることから、市内の10地区でそれぞれ1か所に絞ったということで、初めて投票所として使われる施設もあります。
また、道路が通行しにくい状況が続いていることから、すべての投票所で投票時間を短縮することも決めました。
このうち被害の大きかった地区にある「大谷小中学校だんだん広場」は午前9時から午後4時までと前回の同じ地区の投票時間より6時間短縮するほか、そのほかの9つの投票所も午前7時から午後6時までと2時間短縮します。
また、おととしの参議院選挙の補欠選挙から導入していた移動式の期日前投票所は、今回は開設しないということです。
珠洲市選挙管理委員会は「地震や大雨の影響で投票所の集約や時間の変更が生じていることにご理解をいただきたい。投票する前に投票所や時間の確認をお願いしたい」と話しています。
輪島 候補者のポスター掲示板の設置場所も減少
衆議院選挙に向けて輪島市では、市から委託を受けた業者が8日から候補者のポスターを貼る掲示板の設置を始めました。
輪島市選挙管理委員会によりますと、前回・3年前の衆議院選挙では市内の159か所に設置していましたが、今回は能登半島地震や先月の大雨の影響で4割にも満たない60か所に減りました。
これまで設置していた場所の地盤が崩れていることや、敷地の所有者が避難していて連絡を取れず、使用する許可を得られないことなどが原因だということです。
公職選挙法ではポスターを掲示する場所は政令で定められた数を設けることとされていますが、災害など特別な事情があるときは減らすことができます。
今回はその特別措置が適用されますが、輪島市選挙管理委員会は仮設住宅や公共施設など多くの人の目につきやすいスペースを設置場所として選んだということです。
輪島市選挙管理委員会は「より多くの方に投票所に足を運んでいただけるよう周知に努めたい」と話しています。
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