衆院選の日程表明から実施までの期間が短かったため、16日の期日前投票の開始に投票所入場券の到着が間に合わない自治体が岡山県で相次いでいる。本人確認ができれば投票は可能だが、有権者への説明や投票所の受け付けなど負担が生じそうだ。
岡山県津山市では、約4万5千世帯への入場券到着が27日の投開票日直前の24日ごろとなる見込みだ。衆院選と同日投開票となる県知事選も共通の入場券で、知事選の期日前投票が始まる11日からは大幅に遅れる。
同市選挙管理委員会の担当者は「入場券の納品が間に合わなかった」と説明。運転免許証などの身分証を持参すれば投票できるという。
有権者が約3万5千人いる同県赤磐市でも到着は24日前後を見込む。他に岡山市や玉野市などでも遅れが出る見通し。
石破茂首相は就任前の9月末に日程を表明。各自治体の選挙準備の観点からだと説明したが、ある選管担当者は「言い訳にはならないが、自民党総裁選の際の発言から、衆院選は11月と予想していた」と漏らした。
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