目安となる議席
まず、「過半数」は233議席です。
また与党側が、17の常任委員会すべてで委員長を出した上で、野党側と同じ数の委員を確保できる、いわゆる「安定多数」が244議席、常任委員会のすべてで委員長を出した上で、過半数の委員を確保できる、いわゆる「絶対安定多数」が261議席となります。
憲法改正の発議に必要な「3分の2」の議席は310議席となります。
選挙前の勢力は
選挙前の衆議院の勢力は、定数465のうち、自民党が247、立憲民主党が98、日本維新の会が44、公明党が32、共産党が10、国民民主党が7、れいわ新選組が3、社民党が1、参政党が1、無所属が22となっています。
無所属のうち10人は、自民党の政治資金パーティーをめぐる収支報告書への不記載で党から公認されず、無所属で立候補する前議員です。
与野党1対1の構図は36選挙区
今回の衆議院選挙の候補者数が前回より増えた背景には、野党間での調整が進まず、各党がそれぞれ候補者の擁立を進めたことがあります。
小選挙区289のうち、立憲民主党と日本維新の会は115の選挙区で競合しています。
また、立憲民主党と共産党は142の選挙区で競合しています。
立憲民主党と国民民主党も13の選挙区で競合しています。
こうしたことから、野党7党のいずれかの候補者と与党の候補者が1対1の構図となっている選挙区は36と、1割余りにとどまっています。
女性候補者 最多に
NHKのまとめによりますと、今回の衆議院選挙に立候補した人のうち、女性は、小選挙区で246人、比例代表単独で68人のあわせて314人で、今の制度になってから最も多くなりました。
また、候補者全体に占める割合も23.4%と、過去最高だった前回と前々回の17.7%より5.7ポイント高くなりました。
収支報告書不記載の前議員の処遇は
今回の衆議院選挙では、政治資金パーティーのパーティー券収入を収支報告書に記載していなかった自民党の前議員10人が党から公認されず、無所属で立候補します。
一方、公認されたものの、比例代表への重複立候補が認められなかったのは34人です。
その結果、今回立候補する不記載の前議員らは44人となります。
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