東京都荒川区長選は3日、告示され、前区議の町田高氏(50)=自民・公明推薦=、共産党荒川地区委員長の茂木正道氏(70)=共産推薦=、前都議の滝口学氏(54)の3人が立候補を届け出た。いずれも無所属で新顔。5期務めた現職の西川太一郎区長(82)が退任を表明したことで、20年ぶりの新区長の座をかけた戦いが始まった。

 町田氏が区役所前で開いた出陣式には、自民・公明の国会議員や荒川と近隣の区議らが一堂に会した。区議3期の実績を挙げ、「自公の区議団が支えてくれる。他の候補では(当選しても)議案は通らない。都や国、近隣自治体ともつながりがもてるのは自公だけ」とアピールした。

 茂木氏は町屋駅前で演説し、共産党の山添拓参院議員や区議らも応援にかけつけた。「子育て負担ゼロ、高齢者福祉、持続可能なまちづくりに力を入れたい」と訴え、沿道の人たちが耳を傾けていた。

 滝口氏は三河島稲荷神社前で行った出陣式で区議1期、都議3期の実績を強調。「世代と地域、みんなの力、三つの『つなぐ』を軸に荒川の新時代を目指す」と話した。支援者たちが大きな拍手を送った。

 区議補選(被選挙数1)も同日告示され、前職1人と新顔3人が立候補を届け出た。党派別では自民公認1人と共産公認1人、無所属が2人。

 いずれも投票は10日で、翌日開票される。2日現在の選挙人名簿登録者数は17万3078人。

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