維新と公明が直接対決した大阪、兵庫の6小選挙区の結果

 日本維新の会は衆院選で、本拠地大阪の全19小選挙区を制した。公明党と初の直接対決となった4選挙区でも勝ち、目標の「完全制覇」を達成。一方、全国では議席を減らした。大阪府内では積み重ねた実績の「貯金」を取り崩しただけだ、との声が上がる。比例代表の得票数は府内でも目減りが大きく、失速への危機感が強まる。

 3年前の前回選では大阪で擁立した15人全員が当選。野党第1党を掲げた今回は、公明が議席を守ってきた兵庫の二つを含む6選挙区にも候補者を立て、地盤のさらなる強化を狙った。兵庫の2、8区は公明現職が死守した一方で、大阪は4選挙区とも公明前職らを撃破し、残る15選挙区でも勝ち上がった。

 とはいえ、多くの候補は3年前に比べて自民元職らに迫られた。比例票は府内で172万票から115万票に減らした。派閥裏金問題や自民の非公認候補側への2千万円支給問題に助けられた側面は否めず、共同代表の吉村洋文府知事は「積極的に支持されたわけではない」と認める。

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