米大統領選で勝利したトランプ氏との電話協議について話す石破首相(7日午前、首相官邸)

石破茂首相は7日午前、米大統領選で当選を確実にした共和党のトランプ前大統領と電話でおよそ5分間協議した。協議後、首相官邸で記者団に「日米同盟をより高い次元、段階に引き上げていくことで一致した」と述べた。

できるだけ早期に対面で会談することも確認したと明らかにした。トランプ氏の印象について「一言で言えばフレンドリーな感じがした。言葉を飾ったり繕ったりするのではなく、本音で話ができる人という印象を持った」と語った。

安全保障に関する踏み込んだ議論はなかったと説明した。「装備面、運用面、統合面、いろんな観点から日米同盟の強化をこれから精力的に議論していきたい」と強調した。「お互いにいい仕事ができるのを楽しみにしている」とも話した。

X(旧ツイッター)には「トランプ氏の強い指導力により日米同盟がいっそう強固になると確信している」とも書き込んだ。

首相は2025年1月の就任式を待たず、次期大統領と接触する意欲を示してきた。今月中旬にペルーやブラジルを訪問する機会を捉え、帰路に米国に立ち寄ってトランプ氏と面会することを模索する。

首相はトランプ氏の当選確実が報じられた6日夜に、電話協議や会談の見通しを問われ「接点を早急に持つべく努力したい」と記者団に話していた。

その後発表した祝辞では「政権の最重要事項である日米同盟の更なる強化及び『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け、緊密に連携していきたい」と指摘した。

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