衆院本会議で第103代首相に指名され、起立する自民党の石破茂総裁=11日午後4時11分

 衆院選を受けた第215特別国会は11日召集された。石破茂首相(67)=自民党総裁=が、衆院本会議での首相指名選挙で立憲民主党の野田佳彦代表(67)との決選投票の末、第103代首相に選出された。衆院の首相指名選挙で決選投票が行われるのは1994年以来、30年ぶり。首相は組閣に着手、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、公明党との連立による第2次石破内閣が今夜発足する。衆院選大敗に伴う少数与党内閣で、政権運営の厳しさが増すのは確実だ。  衆院本会議での首相指名選挙は1回目の投票で誰も過半数に届かず、決選投票に持ち込まれた。決選投票では石破氏221票、野田氏160票、無効票84票で、石破氏が首相に選出された。参院本会議では1回目で石破氏が指名された。  衆院選で落選した法相と農相はそれぞれ鈴木馨祐元外務副大臣(47)と江藤拓元農相(64)に交代させる。公明代表に転じた斉藤鉄夫氏(72)の後任の国土交通相には同党の中野洋昌元経済産業政務官(46)を充て、他の閣僚は全員再任する。


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