【リマ=三木理恵子】石破茂首相は15日(日本時間16日)、ペルーの首都リマで始まったアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議に参加した。地域の持続可能な成長と繁栄の実現に日本が貢献していく考えを示した。

2031年のAPEC議長国に日本が立候補すると表明した。日本は過去に2度、APECの議長国を務めた。決定すれば10年に横浜で開催して以来となる。

首相は討議で①ルールに基づく公正で透明性のある貿易や投資環境の維持・強化②質の高いインフラ投資の推進③女性の経済的地位の向上と能力構築――の3点を重視する考えを示した。

米国のトランプ次期大統領は米国への輸入品に高関税を課すと主張し、保護主義的な姿勢を強めている。首相は多角的な貿易体制を強化するため、紛争処理機能が停止している世界貿易機関(WTO)の改革を進める考えも示した。

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