兵庫県知事選が告示され、立候補者の街頭演説に集まった有権者ら=10月31日、神戸市(画像の一部を加工しています)

 斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選が17日投開票される。立候補したのはいずれも無所属の7人で過去最多。元尼崎市長の新人稲村和美氏(52)と再選を目指す斎藤氏が激しく競り合う展開になっている。知事失職につながった疑惑告発文書問題や県政運営への評価が主な争点。主要候補は16日、選挙戦最終日の訴えに臨んだ。

 文書問題で県議会全会一致の不信任決議を受けた斎藤氏は、告発した県幹部への処分などに問題はなかったとの考えを選挙戦でも強調。SNS(交流サイト)での情報発信にも力を入れる。

 県政の混乱と停滞に強い懸念を示して出馬した稲村氏は対話と信頼による県政を訴える。県議会自民党の一部や公明党、立憲民主党の県組織が支援し、県内の市長会有志22人も支持を表明した。

 他の立候補者は、日本維新の会を離党した前参院議員清水貴之氏(50)、共産推薦の医師大沢芳清氏(61)、政治団体「NHKから国民を守る党」党首立花孝志氏(57)、レコード会社社長福本繁幸氏(58)、ニュース分析会社社長木島洋嗣氏(49)。

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