東京電力柏崎刈羽原発が立地する新潟県柏崎市で17日、任期満了に伴う市長選が行われ、無所属で現職の桜井雅浩氏(62)が3選を果たした。桜井氏は再稼働を容認する考えを表明しており、態度を明らかにしていない花角英世知事の判断が引き続き焦点となる。

市長選では、条件付きで再稼働を認める桜井氏に、反対を訴える無所属新人で市民団体共同代表の阿部由美子氏(62)らが挑んだが、及ばなかった。

同市長選に先立ち、刈羽村長選が12日に告示され、無所属現職の品田宏夫氏(67)が無投票で7選を果たした。同氏も再稼働に肯定的な立場を示している。

柏崎刈羽原発は安全確認検査を6月に終了。再稼働の準備を全て整え、地元自治体の同意を残すだけとなっている。柏崎市、刈羽村以外の周辺自治体の中には慎重な姿勢を示す自治体もあり、県を含めた地元同意が完全に得られるかは不透明だ。

新潟県柏崎市の桜井雅浩市長

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