石破茂首相は17日(日本時間18日)、ペルーの首都リマでボルアルテ大統領と会談した。10年間の協力方針を明記した行動計画をまとめた。銅や亜鉛などの鉱物産業への投資や再生可能エネルギーの技術協力を推進する。
行動計画では人的交流、安全保障の両分野での連携の具体策も示した。日本に渡航する際の査証(ビザ)の免除や防衛当局間の交流促進などを盛り込んだ。
両首脳による共同声明では力による一方的な現状変更の試みに反対する考えを明示した。ロシアによるウクライナ侵略が念頭にある。
ペルーは脱炭素に欠かせない銅などの重要鉱物を多く産出し、経済安全保障上の要衝となっている。供給網の強化を進めるほか、日本企業の進出も促す。
両首脳は15〜16日のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議の機会にあわせて協議した。APECはペルーが議長を務めた。
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