【リオデジャネイロ=三木理恵子】石破茂首相は18日、ブラジル・リオデジャネイロで開幕した20カ国・地域（G20）の首脳会議に出席した。ロシアによるウクライナ侵略で機能不全が指摘される国連安全保障理事会の改革を訴えた。「法の支配」に基づく国際秩序の維持を強調した。
首相は一連の討議で「G20は分断と対立ではなく、共有点と一致点を見いだし全てのメンバーが責任を共有すべきだ」と主張した。北朝鮮とロシアの軍事協力には「深刻な懸念」を表明した。
パレスチナ自治区ガザでの戦闘や人道状況を巡り、全ての当事者に国際法の順守を求めた。
首相はこれらの国際課題に国連が対処できていないと述べた。常任・非常任理事国の拡大に向けて具体的な議論を早急に進めるべきだと強調した。
首相は政権の主要政策に位置づける災害対応の強化にも触れた。防災庁の設置を目指す方針を説明した。避難所の環境改善や備蓄の確保について「G20と知見や経験の共有を進めたい」と語った。
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