【ワシントン時事】日米フィリピン3カ国は11日、米首都ワシントンで商務・産業相会合を開いた。電気自動車(EV)用電池の原材料となる重要鉱物のサプライチェーン(供給網)強化、エネルギーの脱炭素化などを議論。斎藤健経済産業相は記者会見で「日米を基軸にしつつ、重要分野での連携を同志国に拡大させたい」と語った。

3カ国の閣僚会合は初めて。協議には斎藤経産相、レモンド米商務長官、フィリピンのパスクアル貿易産業相が出席した。

会合では、EVの普及で需要拡大が見込まれるニッケルなどに関し、日米による安定調達を確保する方策を協議した。重要鉱物を加工する国が限られる中で、ニッケル生産国のフィリピンにとっても「技術を持つ日米との連携は重要」(日本政府関係者)な課題だ。斎藤経産相は会合後、「3カ国で問題意識を共有した」と手応えを語った。

日米比商務・産業相会合に出席した斎藤健経済産業相(左)とレモンド米商務長官(中央)、フィリピンのパスクアル貿易産業相(右)=11日、ワシントン(経産省提供)

レモンド米商務長官(右)と会談した斎藤健経済産業相=10日、ワシントン(経産省提供)

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